知っておきたい若年性認知症について③~工夫~【Attractive ONE校】 | Carritra

知っておきたい若年性認知症について③~工夫~【Attractive ONE校】

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2024.11.30

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知っておきたい若年性認知症について③~工夫~【Attractive ONE校】

認知症については、今までも、こちらのブログでも発信をしております。
(参考)認知症を考える③~もの忘れ~

改めてですが、「認知症」とは、様々な脳の病気により、
脳の神経細胞の働きが徐々に低下し、
認知機能(記憶、判断力など)が低下して、
社会生活に支障をきたした状態をいいます。

認知症は高齢者だけではなく、誰もがなりうるものです。
65歳未満で発症した場合、
「若年性認知症」といいます。

「若年性認知症」がどのような症状については、
当校ブログ
「知っておきたい若年性認知症について①~知る~」
「知っておきたい若年性認知症について②~きづく~」
を参考にしてください。

今回は発症されたご本人やご家族の「認知症による困りごと」への「工夫」に焦点を当ててお伝えします。

日常生活上での困りごとは、少し工夫をすることで改善できる場合があります。

【日常よく使うもの】
▪眼鏡やスケジュール帳など、ふだんよく使うものは、決まった場所に置くようにする
▪服や小物が入っている引き出しには、入っているものを書いたラベルを貼っておく
※日頃から身の回りの物を整理・整頓して置くことも大切です。  

【外出するとき】
●鍵、財布、携帯電話など、必要なものを1つの袋や箱にまとめておく
●IC券はケースに入れて、かばんにひもをつけて入れておく(置き忘れ防止)
※「持っていく物のリスト」を見やすいところに貼っておくとわかりやすい

【用事を忘れてしまうことを防ぐには】
●家族の電話番号なども、見やすい場所にメモを貼り、まとめておくと便利
※メモをするのは、物忘れを防ぐよい方法です。
※本人がメモをすることが難しい場合は、 家族や周りの人がメモを取り、その都度メモを見ながら確認します。
(注意)大事な情報だけ書くようにする(たくさんのことが書いてあるとわかりにくい)

●カレンダー、卓上の日めくり、スケジュール帳、 ホワイトボード、メモ、貼り紙などを活用
家の中の見やすいところにカレンダーや日めくりを貼り、日にちや曜日を確認しやすくする
※1か月ごとのカレンダーでわかりにくい場合は、1日ごとの日めくりが使いやすいか検討

【薬の飲み忘れ防止】
●1週間分の薬を、朝、昼、晩、寝る前、と分けて入れられる容器の使用
●飲む時間を忘れる場合は、薬を飲む時間にタイマーをセッ トしておき、音が鳴ったら飲むという方法
●「一包化」(1回に飲む薬が複数の場合は、薬局で1袋にひとまとめにするという方法)


【料理】
毎日同じようなメニューになってしまうときは、
あらかじめ大まかな献立を、カレンダーや日めくりに書いておく方法もある

【ゴミ出し】
カレンダーや日めくりにゴミを出す日と種類(燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミ、ビンや缶など)をわかりやすく書いておく

※このようにメモ、カレンダーなど目で見る手がかり、タイマーの音など耳で聞く手がかりがあると思い出しやすくなります。

【自動車】
車を運転するには同時に複数の判断を必要とし、そこに運転動作を結びつけなくてはなりません。
認知症になると、それまでには考えられなかった操作ミスなど、危険を伴う場合がありますので、
なるべく早く運転をやめてもらうよう勧めましょう。

[認知症の人の運転に対する家族の対応例]
 1 …家族が運転する車に乗ってもらう
 2 …子供や孫が説得する
 3 …友人や近所の人の説得してもらう
 4 …自動車販売・修理店に協力してもらう

※運転できない人のため、地域によっては、通院や買い物の際に有料で送迎してくれる 「福祉有償運送サービス」があります。
NPO法人などで「助け合い事業」として行われて いるもので、会員であれば、要介護認定や障害者手帳所有などを条件に利用できます。
お住まいの地域で、どのようなサービスがあるのか確認しておきましょう。

いくつかの工夫についてあげてみました。
参考になることがあれば幸いです。
ご本人の状況に応じて助言しましょう。

改めて、「認知症はだれもがなりうるものです。」
家族や身近な人が認知症になることなどを含め、
多くの人にとって身近なものとなっています。

令和元年(2019年)6月、関係閣僚会議においてとりまとめられた
「認知症施策推進大綱」に基づき認知症の発症を遅らせ、
認知症になっても希望を持って日常生活を過ごせる社会を目指し、
認知症の人やその家族の視点を重視しながら「共生」と「予防」を車の両輪とした施策が推進されています。

※「共生」とは…認知症の人が、尊厳と希望を持って認知症とともに生きる、
また、認知症があってもなくても同じ社会でともに生きる、という意味です。
※「予防」とは…「認知症にならない」という意味ではなく、
「認知症になるのを遅らせる」「認知症になっても進行を緩やかにする」という意味です。

予防」のために、当校では、各所にお伺いし、
認知症予防セミナー」や「回想ゲーム」を実施しています。
また、
「認知症予防トレーナー」資格にご興味のある方は
株式会社Carritra主催の講座「認知症予防トレーナー資格」(←クリック)をご覧ください。


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※出典 厚生労働省「若年性認知症支援ハンドブック」(改訂版)

written by Attractive ONE校
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