健康経営|仕事と介護の両立 お盆に親の衰えや変化に気づくには?
2022.08.28
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健康経営|仕事と介護の両立 お盆に親の衰えや変化に気づくには?
お盆休みが終わりました。この時期は、久しぶりに実家に帰省したり、親と電話で話したりと、親との関わりが増える時期です。自分の親はまだまだ元気だと思ってはいても、少しずつ心も体も衰えてきます。
何か「前とは違う」と感じることはありませんでしたか?
毎日一緒にいると気がつかないことでも、久しぶりに会うからこそ「親の変化」に気がつくことがあります。ここでは、どんな変化に気をつけたら良いか見ていきましょう。
■家の片付き方に変化はあるか?
■冷蔵庫の中に変化はあるか?
■薬の量は変わっていないか?
<a href="https://www.vecteezy.com/free-vector/senior">Vecteezy によるシニア ベクトル</a>
■家の片付き方に変化はあるか
・以前は整理されていたのに、なんとなく家が散らかっている
・リビングは綺麗だが、隣の部屋や親の部屋に物がたまっている
・物置に段ボールが積み重なっている
・床に物がたくさん置いてある
・家に入った瞬間に今までとは違った匂いを感じた
そんな変化はありませんか?
足腰が弱ってくると、片付けることやゴミを出しに行くことがおっくうになります。帰省したタイミングで、片付けやゴミ出しを手伝ってあげることも大切ですが、遠方に暮らしていたり、自分たちが仕事をしていると、毎日の生活のサポートをしてあげることもできません。親の毎日の暮らしの手助けにつながるサポートをしてあげたいものです。
病気や身体の衰えだとしたら・・・
高齢になると、何科に行けば良いか分からず医者に行くのをためらったり、医師の説明を理解できなかったりすることがあります。「身体の調子はどう?」などと声をかけ、病院につきそってみるのもよいでしょう。痛みや不安が軽減することで片付けができたり意欲がわくことがあります。
認知機能の低下を感じたら・・・
地域包括支援センターに相談してみましょう。「なんとなくおかしいと感じたんだけど・・・」という相談や、日常生活を支援するためのサポート方法なども一緒に考えてもらう事ができます。
帰省のタイミングで行くのは難しいようなら、ご自身の自宅近くにある地域包括支援センターでもかまいません。全国にあるため、親の自宅がある地域の包括支援センターに連絡をいれてもらうことも可能です。
■冷蔵庫の中の変化
・前は整理されていたのに、ぎゅんぎゅんに食べ物が入っている
・ごちゃごちゃしている
・賞味期限切れの食べ物がたくさんある
・同じ商品がいくつもはいっている
コロナが始まってから、買い物をまとめてするようになった方も多くいます。
また、高齢になって、何度も買い物にでかけるのがおっくうという場合もあるでしょう。
心配なのは、食中毒と認知機能の衰えです。
生鮮食品は食中毒の恐れがあるので、冷蔵庫の中をすっきりさせて、すぐに食品を見つけられるようにしておきたいものです。高齢者は、「もったいない」という気持ちから、食品の処分に抵抗がある方がいますので、長いこと食べていなさそうな調味料などを見つけたら、そっと処分しておくのもいいかもしれません。
同じ商品がいくつも入っているときや、冷蔵庫のドアがしまらないくらい買い物してあるときは、認知機能の衰えを疑ってみましょう。
どのくらいの量の買い物すればよいか、分からなくなって来ているかもしれませんし、認知症ということも考えられます。
地域包括支援センターに相談して、自宅訪問してもらうこともよいでしょう。
<a href="https://www.vecteezy.com/free-vector/refrigerator">Vecteezy による冷蔵庫ベクトル</a>
■薬の量の変化
・今まで薬を飲んでいなかった親が、何か薬を飲んでいる
・持病があって薬を飲んでいたが、量が増えている
一緒にご飯を食べたあとに、親が薬を飲み始めた。夜、眠る直前に何か薬を飲んでいた。
そんな時は「体調わるいの?」「どんな薬飲んでいるの?」と声をかけてみましょう。
複数の薬を飲んでいる場合、飲み忘れや、飲み間違いが発生しやすいため、朝・昼・夜と薬をわけて収納できるお薬ケースや、お薬カレンダーを購入しプレゼントするのもおすすめです。
お薬カレンダーは、月~日の曜日ごとに、朝・昼・夜とポケットがついており、1週間分薬を入れておいて、順に飲んでいくもの。食卓の壁にはっておくと、目で見て飲んだかどうかを確認することができます。
もし、飲み忘れが多くあるようなら、認知機能の低下があるかもしれません。早めに病院や地域包括支援センターに相談しましょう。
女性も男性も仕事をする時代となり、仕事と子育ての両立で精一杯で、なかなか親の様子を気にかけることができないかもしれません。そんな中、夏休みやお盆休みを利用して規制する時は、親の変化に気がつくチャンスです。
「何か変わった様子はなかったかな?」と振り返ってみましょう。
もし、変化に気がついたら、やんわりとお父さんお母さんに「困っている事があったら声をかけてほしいな」と伝えてみたり「次に病院に行くときには、一緒に行ってみたいな」と話してみましょう。サポートしたい、理解したいという気持ちを伝えるところから始めていくと、親も受け入れやすいでしょう。
<a href="https://www.vecteezy.com/free-vector/hospital">Vecteezy による病院ベクター</a>
また、地域包括支援センターでは、「なんとなく気になったのですが・・・」という段階の相談から、「認知症かもしれません」という相談まで、幅広く対応してもらえます。早い段階から相談することで、両立しながら介護をするための準備になるので積極的に活用していきましょう。
今は、会社の両立支援制度が進み、仕事と介護を両立しやすい時代になりました。もしも、親が認知症と分かったり、介護が必要になった場合も、焦って会社を辞めてしまわないように、仕事と介護を両立する方法を模索することが大切です。会社の制度はどのようなものがあるのか、どうしたら使えるのか、今のうちに確認しておくことも、いざというときの備えにしましょう。
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written by ラポール校
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